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【大学駅伝】全日本8位の帝京大・中野監督が予感する大混戦の箱根駅伝「1区楠岡もありでしょ?」 (3ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Toshimi Oriyama

【箱根は何が起こるかわからない】

 さらに箱根へ向けてはこう話す。

「今回も愚直にやり続けてきた浅野がしっかり走ってくれたように、箱根になると使える選手はまだいます。優勝候補と言われているチームがうちの前後を走っていたりしましたし、順大もやっぱり強いチームだけど、勝つことができました。今回の8位は一生懸命やってくれた結果でもあります。本当に勝負は時の運でもあるけど、その日に合わせられるかどうかだと思います」

 今回は攻めた走りができる選手たちが増えてきた手応えがあるからこそ、中野監督自身も選手たちに攻めの指示を出していた。

「1区から3区は攻めるけど、いつもなら上位につけたところで『ここを守るぞ、食らいつけ』と言っていました。ただ、今回は『攻めていくよ、攻めていくよ』という感じでした。後半の区間も攻められるメンバーにしたつもりです」

 箱根を考えれば、早大が頭ひとつ抜けているものの、そのほかの大学はこれまでのような突出したゲームチェンジャーが不在とも言える。

 どのチームもひとつ計算が狂えば、順位を大きく落とす可能性がある。そんな状況を踏まえて中野監督は、「各大学を見ても箱根に関しては、今回のタイム差ほど(力の)差はないと思います」と話す。

「松尾は長い距離もいけるから楽しみですね。それに浅川も、もっと上(のレベル)の練習をやらせたいし、原なんかも全然いけると思うので『また原の1区も考えるかな』とも思ってきています(笑)。松尾も1区でいけるけど、1区楠岡もありでしょ? 2区の松尾もありだし、ほかに5区の候補が出てくれば浅川の2区もありだな......。悩みますね」

 こう言って中野流の煙幕を張るが、それも今の大混戦のなかで、上位を食う手応えを感じているからだろう。いつものように12月29日にオーダーを決めるという中野監督が、今回はどんなマジックを披露するかも楽しみだ。 

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