【大学駅伝】全日本8位の帝京大・中野監督が予感する大混戦の箱根駅伝「1区楠岡もありでしょ?」 (2ページ目)
しかし、「松尾とともに来年の中心選手にならなければいけない選手」という意図で3区に起用した松井は、区間10位と本来の走りができなかった。続く4区の廣田陸(4年)も区間11位で順位を7位に落としてしまった。
そんな苦しい状況でも5区の浅野智仁(4年)は区間9位ながら、追ってくる創価大との差を詰めさせない走りで耐えた。中野監督もこう評価する。
「(大学生になって)初めての駅伝だったけどよくやってくれました。四日市工高出身なので地元でしたし、高校駅伝以来の駅伝でしたが、期待どおりに力を出してくれました」
そして、6区では主力のひとりである原悠太(4年)が、「タイムはあまりよくなかったですが、勝ちきるというところを意識して走りました」と、区間5位の走りで順大と大東文化大を抜き、順位を5位に上げて流れを取り戻した。
「前回の箱根で1区19位と出遅れた反省を生かした走りでした。出雲も6区区間4位と、まあまあやってくれました。彼には徹底してプレッシャーをかけ続けて、『いつでも(メンバーから)変えるぞ』と言っていたんです」
こう笑う中野監督のプレッシャーはプラスに働き、原の活躍につながった。
だが、強豪校がエースを起用してくる7区と8区では、順位を維持するのが難しかった。7区の谷口颯太(4年)が区間9位で順位を7位に後退させると、8区の浅川侑大(4年)も本来の走りができず、一時は9位に落ちた。
それでも浅川は粘り強さを見せて、最後に抜き返すと8位でゴールし、チームを救った。
「今回も(登録メンバー)9番目の小林咲冴(3年)をどうしようかと思っていたんです。小林も走れなかったわけではないけど、そうすると4年生を誰か外さないといけなくなる。来年のことを考えると1区(松尾)と3区(松井)を外すわけにはいかなくて......。でも、小林も間違いなく強いので、9区間あったら(8位よりも)順位は上だったなと思います」
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