【大学駅伝】出雲駅伝で激突したスーパールーキーたち 早稲田大の"令和の三羽ガラス"らが快走 (2ページ目)
【仙台育英高の元チームメイトが1区で激突】
早大のルーキーたちに負けないインパクトを残したのが、駒澤大の鈴木大翔だ。注目されたのは、創価大の菅野元太との直接対決である。ふたりは仙台育英高時代のチームメイト。ともに山形県出身で、中学時代から切磋琢磨してきた間柄だ。
「ライバルというか同期で、仙台育英で3年間一緒にやってきて、出身も山形で同じ。負けたくないという気持ちがけっこう強い相手です」
鈴木はそう語っていた。1区で中大・藤田大智(4年)が序盤から飛び出すと、まず菅野が反応。その姿を見た鈴木も前を追った。
「かなりペースが速かったので、つくかどうか迷ったんですけど、元太がついたので自分もいきました」
鈴木はレース中盤から集団の動きを冷静に見極め、最後の勝負に備えた。
「集団のなかからスパートが利く選手をピックアップして、臨機応変に対応できたところがよかったと思います」
そして終盤、菅野が残り約700mから仕掛けたが、鈴木は慌てなかった。最後は一気に加速して先頭に立ち、区間賞を獲得した。
「安心しました。前日は怖かったんですけど、腹をくくって、藤田(敦史)監督の期待に応えられるように自信を持って臨めました」
対照的に、菅野はトップから16秒差の8位。日本インカレ5000mで日本人トップの2位に入った実力者が、大学駅伝特有の難しさを味わった。
「スタート前から自分じゃない感じがしました。大学駅伝の背負うものが大きいというか、そういうのをすごく感じて、焦る気持ちがありました」
終盤まで余裕があったというが、スパートのタイミングを誤った。
「ラストの直線が長いのは知っていたはずなんですけど、ちょっと早すぎたというか、タイミングを完全に間違えてしまいました」
菅野は「鈴木大翔に勝つのが目標だった」と明かし、16秒差をどう埋めるかが今後の課題と語った。
高校時代の仲間が大学ではライバルになる。その象徴的な勝負だった。
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