【大学駅伝】初の箱根制覇へ向けて順調な國學院大、東海大は新監督のもと「スピードの東海」再起動 (2ページ目)
【中大や早大にプレッシャーを与え続ける】
今季の野中は、抜群の強さと安定感を見せている。5月のゴールデンゲームズinのべおかの5000mでは13分28秒47と國學院大記録となるPBをマーク。関東インカレ2部5000mでも13分30秒10で日本人トップの4位入賞。それでも本人は満足していない。
「全体的には悪くはないですが、よくもなく、65点ぐらいですね。個人的にはもう1歩というレースが多かったと思います。留学生に勝てなかったところを含めて、もう1歩があるというのは、今後の自分にとってプラス。チームに関して言えば、他大と比べて勢いがあったかというと、もう少しかなと思います」
野中が「もう少し」と感じたのは、中間層の底上げだという。
「中間層がもう1歩なので、かなり危機感を持っています。ただ、中間層の選手は昨年よりも確実にいい練習をしています。(昨季主将の)上原(琉翔/富士通)さんたちがいなくなったからこそ(今季は自分たちがと)ギラギラしている部分があるので、夏をしっかり乗り越えられれば、さらに1歩進んでいけると思います」
主将として今季に賭ける決意が表情からも読み取れる。箱根に向けては、トラックシーズンで好調だった中大、早大を強く意識しているという。
「勝たなきゃいけない相手ですので、今回も三宅君を引いても勝てるぞ、野中のほうが圧倒的に余裕があるぞ、というところを中大に見せるのは大事なことでした。そうして中大や早大に油断できないと視野に入れてもらいながら、自分たちも背中を追い続けますよとプレッシャーを与え続ける。すると、どこかに隙が生まれると思うので、そこを突きたいです」
昨季のチームから上原、青木瑠郁(住友電工)、高山豪起(中国電力)らが抜け、戦力ダウンも心配されたが、杞憂に終わりそうだ。野中、髙石以外でも、鼻野木悠翔(3年)が関東インカレ2部5000mで13分46秒50、辻原輝(4年)が同10000mで28分24秒68とともにPBをマークした。浅野結太(3年)も7月12日の網走記録会10000mで28分47秒08のPBを出し、気を吐いた。ルーキーでは、五十嵐新太(1年)が関東インカレ2部5000mで13分46秒57のPBをマークすると、網走記録会では10000mの初レースに臨み、28分50秒38を出した。
印象深かったのは、網走記録会10000mでの永田智基(4年)の走りだ。激しくあえぐ、鬼気迫る走りで28分59秒19のPBを出した。
「自分は、箱根でいうと(チームで)18番前後の選手。昨年はメンバー入りしましたが、走れなかった悔しさがあり、最後の1年は(結果を出したい)という思いが強いですし、4年生の意地もあって粘りました」
永田が見せた走りはチームの士気を高める。箱根に向けては、2区野中、5区髙石を軸に、他区間で前回の箱根を走った3、4年生が力を発揮すれば、初の頂上も見えてくる。
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