【箱根駅伝2026】國學院大に出現した次の「山の神」候補 1年生・髙石樹の快走と強心臓「4年目には黒田(朝日)さんを超えたい」 (2ページ目)
【城西大・斎藤との並走】
テレビカメラに映っていなかった山中でひとりになると、次に後ろから迫ってきたのは城西大の斎藤将也(4年)。前回大会の5区で区間3位と好走している山のスペシャリストだ。テレビでよく知る顔を見ても、臆することはなかった。
「斎藤さんが来てくれたので、一緒に山を上っていこうと」
途中で前へ出られたものの、大きく離されることはなかった。赤い背中を追いながら、抜き去るタイミングを窺っていた。16km手前で同じ高知工業出身の同期から給水ボトルを受けると、元気が出た。少し体を休め、温存していた脚を解放。ぐんぐんとスピードを上げて、斎藤を徐々に突き放していく。
「下り坂でスパートをかけようと思っていたんです。うまくいきましたね」
芦ノ湖のフィニッシュ地点が見えると、両手を力強く突き上げ、往路4位でテープを切った。区間4位のタイムは1時間10分05秒。歴代9位のレコードである。当時、東海大(※創価大に編入)の吉田響が出した1年生記録も大幅に更新。のちに「山の神」と呼ばれた青学大の若林宏樹がルーキーの時にマークしたタイムよりも41秒速かった。1年目でのタイムでは群を抜くもの。さすがに本人も目を丸くした。向かい風が吹いたこともあり、1時間11分10秒から20秒くらいを予想していたという。
「タイムは想定以上でした。いざ上ってみると、あまり苦しくなくて。先輩たちがつないで来てくれた襷をかけていたし、箱根駅伝の雰囲気もそう思わせてくれたのかもしれません。でも、やっぱり黒田さん、斎藤さんと一緒に走れたのが大きかったのかなと思います。すごく楽しかったので。こんな経験、1年目からできないですから」
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