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【箱根駅伝2026】「この状況でも3位に入りたかった...」駒澤大が、満身創痍のレースを終えて見据える来季とは (3ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi

【来季エースの成長に期待】

 翌日の往路は、7位スタートから6区の伊藤で6位に順位を上げたが、7区起用の谷中で7位に落ちると、8区起用の山川、そして9区の菅谷希弥(2年)もレースの流れを変えるまでの走りはできなかった。最終10区の佐藤が区間新での区間賞獲得と意地を見せたものの、総合6位という結果で終わった。

「この状況でも3位に入りたかったなとは思いますね。やっぱり3位に入っておけば、来年にもつながるかなというところはあったんですけど、なかなか厳しかった」

 強力な4年生4人が抜ける次のシーズンは「育成しなければいけない1年間になるので、それが大変。新4年生がしっかりしているので、彼らがチームを整えてくれるという感じになると思います」と藤田監督は話す。

 そのなかで、エースとして柱にならなければいけないのは谷中と桑田だ。大八木総監督も来季エースのふたりについてはこう見ている。

「彼らがどこまで『自分たちがやらなければいけない。エースになるんだ』と思ってやれるかですね。今回、桑田が2区を走れたのは大きいし、どこでも走れるくらいまで成長したと思う。谷中にも『来季エースにならなければいけない人間だから、自分の体は自分でしっかり把握し、もっといろんな意見も言いながら自分を高め合っていかなければいけない』と話しました」

 また、桑田自身も「今回は藤田監督に『自信を持って配置した』と言われ、今まで裏切っていた期待に応えなければいけないという思いで走りました。故障者がいなかったら自分が2区を走ることはなかったと思うけど、巡ってきたチャンスのひとつを成功につなげられたのはよかった。ずっと練習自体はできていたのに、結果がついてこなかったなかで、今回はやっと結果を残せました。今後は安定した結果を求めてチームを走りで引っ張れるようになりたいし、留学生とも区間賞争いができるくらいまで、ならないといけないと思います」と意識を高めている。

 駒大復活は来季エース候補のふたりが、今回の悔しい結果を糧にどこまで成長出来るかにかかっている。

著者プロフィール

  • 折山淑美

    折山淑美 (おりやま・としみ)

    スポーツジャーナリスト。1953年、長野県生まれ。1992年のバルセロナ大会から五輪取材を始め、夏季・冬季ともに多数の大会をリポートしている。フィギュアスケート取材は1994年リレハンメル五輪からスタートし、2010年代はシニアデビュー後の羽生結弦の歩みを丹念に追う。

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