【箱根駅伝2026】「この状況でも3位に入りたかった...」駒澤大が、満身創痍のレースを終えて見据える来季とは (2ページ目)
区間エントリーで佐藤と山川、谷中を補欠に回していたのも、ギリギリまで状態を見極めたいという思いがあったからだ。だが、「往路をしのぐなら、体が万全でない限り、今の高速化のレースは耐えられない。だからそこはかなり考えました。でも、復路であれば自分のペースである程度いけるので、そっちのほうがまだいいのではないか、という考えでの配置になった」という。
大八木弘明総監督も、12月のチーム状況をこう振り返る。
「やっぱり、山川と圭汰は外せなかったですね。ただ圭汰に関しては、能力が高いし、自分が見ていた(指導していた)ので、最終的な状態を見て『まあ走れるだろう』とは思っていました。チームとしては、12月の後半にかけては誰をどこに当てはめるかをパズルのように考えていて。どの選手を外して、誰をどこに持っていくのか。練習の出来具合を見て『この状態ならどの区間がいいか』というのも考えなければいけなかったので、藤田監督は本当に大変だったと思います」
【4区で予想外の失速】
2区は帰山か、谷中とともに来季エースと期待する桑田駿介(2年)にするかを直前まで様子を見て、最終的に2区は桑田で3区は帰山に決定。4区と5区には本来なら復路と決めていた村上響(3年)と安原海晴(3年)を起用する形になった。
そのなかで、1区の小山は区間1位の國學院大・青木瑠郁(4年)に20秒差の区間5位と役割を十分に果たし、2区の桑田も区間8位ながら田澤廉(現・トヨタ自動車)が出した駒大記録に6秒遅れるだけの1時間06分19秒で走り、順位を4位に上げて流れを作った。さらに3区の帰山も、1時間00分51秒の区間2位の走りで3位に順位を上げると、上位で行く流れは出来ていた。藤田監督もこう振り返る。
「3区までは、みんなしっかり走ってうまく流れを作ってくれましたね。特に3区の帰山は最初の5kmを13分35秒で突っ込んで、途中の12kmの浜須賀交差点あたりでは1kmが3分05秒くらいまで落ちたので『もうダメかな』と思ったところ最後まで持ち応えて60分台でつないだのは本当に立派でした」
だが、そのいい流れは4区で途絶えてしまった。村上がまさかの区間19位とブレーキになったのだ。
「村上ともちゃんと(レース展開の)すり合わせをしていて、10kmまでは一定のペースで行って、そこから上げる。そのあたりからは早稲田大や國學院大が来るから、それに乗ってラスト5kmからの上りで勝負という話をしていました。
でも、早稲田大の鈴木琉胤(1年)君が来た時に『つけよ』と言っても全然つかないし、國學院大が来てもつかない。それまで2分55秒で行っていたペースも3分10秒くらいかかり始めたので『これは絶対に何かあったな』と思いました。8kmから足が痛くなっていたということで、このアクシデントは痛かったですね」
そのケガがなければ、村上もあと2分はよかったはずだと藤田監督は言う。
「ただ、区間配置でベストオーダーが組めなかったという時点で負けていました。実際にうちは、4区と5区で青学大に7分負けていたから、それではさすがに無理でした」
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