【箱根駅伝2026全チーム紹介(3)】予選会を勝ち抜いてシード権獲得へ 下剋上を狙う10チームの戦力を分析した (3ページ目)
前回12位の日本体育大は、予選会は平島龍斗(4年)が個人8位、田島駿介(4年)が同16位に入ると、残りの選手は集団走を実施。後半に順位を上げて、9位で78回連続出場を決めた。
全日本(11位)は1区の荻野桂輔(2年)が区間5位、2区の平島が同7位、3区の田島が同5位、7区の山崎丞(4年)が同7位と随所で好走を見せた。箱根は、前回1区で3位の平島をはじめ、2区の山崎、4区の田島、5区の浦上和樹(4年)という往路経験者が残っているのが強み。2区をうまく乗り切れば、8年ぶりのシード権獲得も現実味を帯びてくる。
昨季は予選会をトップ通過して、全日本で7位に入った立教大。今季はエース馬場賢人(4年)を故障で欠き、予選会は最下位通過となる10位、全日本は14位に終わった。
それでも、1、2年時に"花の2区"を担った國安広人(4年)、予選会で個人20位に食い込んだ原田颯大(3年)、全日本6区で8位の永井駿(4年)を軸に、チームはたくましくなった。そこに、前回の2区で7人抜きを演じたエースの馬場が加われば、13位に入った前回以上に面白い戦いができるだろう。なお、シード権を獲得すれば64年ぶりだ。
【関東学生連合】
関東学生連合は、今回から選考方法が変更。予選会11位から20位の大学に1名ずつ権利を付与して、同21位以下の所属選手のうち個人順位上位6名が選出されることになった。その結果、5000m(13 分 35 秒 33)と10000m( 28 分 10 秒 01)で好タイムを持つ大島史也(法政大4年)、予選会個人12位の秋吉拓真(東京大4年)、同15位の古橋希翁(駿河台大3年)、同19位の川瀬颯(筑波大3年)、同36位の染谷雄輝(日本薬科大4年)らが選出された。
10000m上位10名の平均タイム(28分36秒34)は8位相当。チームを率いる法政大の坪田智夫監督は、「ひとつでも上の順位相当を狙っていきたい」と意気込んでいる。本戦に届かなかった悔しさ、仲間たちの思いも込めた力走に期待したい。
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