箱根駅伝はやはり2強の優勝争いか。駒澤大と青学大が全日本駅伝で見せた層の厚さ (4ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by SportsPressJP/AFLO

 1区は8位発進となったが、前回の箱根1区16位で悔しさを味わっている児玉真輝(2年)が、2区を区間2位の走りで4位に上げる快走。3区は故障上がりの富田峻平(3年)が粘り、駅伝初出場だった4区の小澤大輝(3年)が、区間3位の走りでチーム順位も3位に。5区で7位に落ちたが6区の鈴木は3位にあげ、7区でも今年になって安定感を増してきた駅伝初出場の橋本大輝(4年)が区間4位と堅実な走りをした。

 最終8区で7位に落としたものの、山本佑樹監督はこう評価する。

「予選会のダメージが大きくて、そのなかでどれだけ走れるかのチャレンジでしたが、シード権獲得を目標にしていたので7位は満足のいく結果。ただ、最後は地力の差が出てしまいました。自信と課題の両方の収穫がある大会になりました」

 主将の鈴木も箱根への期待感をこう話した。

「今年はチームとして、速さではなく強さを目指してきて、大崩れする選手もいなくて最後まで走れたのは、その成果だと思います。今回出られなかった櫛田もいるので、箱根ではもっと面白い走りができると思う」

 予選会から2週間と疲労があるなかで先頭争いにも加わった結果は、選手たちの自信にもなったはずだ。

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