立教大の「三羽ガラス」となるか。悲願の箱根駅伝出場に向け期待の1年生3人 (5ページ目)

  • 佐藤俊●文 text by Sato Shun
  • photo by Sato Shun

内田賢利

---- 駒大高出身の内田選手は強豪の駒沢大ではなく、なぜ立教大を選んだのでしょうか。

「高校3年の春に立教大の練習会に参加させていただいて、その時に監督が常に選手と話したり、一緒に走ったり、監督と選手との間に壁がなくてすごくいいなと思ったんです。立教大は自分が求めていたチーム像だったので、すぐに決めました」

---- 実際に入学しての感想は。

「先輩後輩の間に厳しいルールがないですし、"1年の仕事"というのもない。各自がそれぞれやるというスタンスなので、競技に集中できますし、練習以外は気持ち的にゆとりがあって、本当にストレスのないチームで楽しいです」

---- 3000m障害がメインですか。

「高校(駒大高)の時、5000mに出たかったんですけど、そこまで力がなかったので3000m障害をやってみたらと言われて......。やってみるとタイムができたので、それで楽しくなって継続しています。自分の武器は3000m障害なので、それを大学でも磨きつつ、ロードにも挑戦していきたいと思っています」

---- 3000m障害の面白さは、どういうところにありますか。

「単純に速い人が勝つ種目ではなく、ハードリングとか、仕掛けとかが重要になってきます。持ちタイムに関係なく挑戦できるのが3000m障害の楽しいところだと思います。ただ、個人的には5000mや1万mもやりたい。スタミナをつけて、早く走れるようになりたいです」

---- 夏合宿のテーマはどういうものだったのですか。

「高校時代から15キロ以上のロングに苦手意識があったので、今回の夏合宿では距離を踏める体づくりと距離への耐性をつけるのが最大のテーマでした」

---- 自分のストロングポイントは?

「調子の波がないことです。レースで大きく外したことはないですし、逆にすごくはまったこともなく、アベレージで残すタイプ。あと、スタートから前のほうで仕掛けることができる、積極的に走ることができるのが自分のよさです。監督にも『そういうレースが好きだよ。あとは粘れればいいね』と(笑)」

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