日本のクイーン・オブ・アスリートは寂しがり屋。ヘンプヒル恵の素顔

  • 折山淑美●取材・文text by Oriyama Toshimi
  • 村上庄吾●撮影 photo by Mukarami Shogo

~クイーン・オブ・アスリートを目指して~
ヘンプヒル恵インタビュー プライベート編

◆競技編はこちら>>

 2日間にわたり、七種目(100mハードル、200m、800mを走り、走り高跳び、走り幅跳び、砲丸投げ、やり投げ)を戦い、総合力を競う七種競技。その競技で、日本選手権3連覇を達成し、日本記録に迫る自己ベストを持っているのがヘンプヒル恵(めぐ/アトレ)である。

 競技編では七種競技の話を中心に、ケガを経験して変化した心情や東京五輪延期の影響など、アスリートとしてどう競技と向き合っているのかを語ってもらった。このプライベート編では幼少期の話から大学時代まで、競技を離れたところから見えてくる、あらたな一面を一問一答で掘り下げていく。

24歳の素顔も見せてくれたヘンプヒル恵選手24歳の素顔も見せてくれたヘンプヒル恵選手――陸上を始めたきっかけは?

 中学校に入学したとき、1年生に向けた部活動紹介を陸上部の先輩たちがしていたんです。みんな短髪でTシャツイン、真っ黒に日焼けをしているその姿を見て「この人たちガチだ。本気でやっている」と感じたんです。陸上部に入りたいというよりも、「この人たちかっこいいな」っていう気持ちの方が先でした。何かやるなら本気でやりたいと思う性格なので、そのテンションのままダッシュで家に帰って「私、陸上部に入る!」と両親に言いました。びっくりしていましたね(笑)。

――幼少期はどんな子供でしたか?

 小学生のころは、友達は男の子ばかりで、サッカーやドッジボールなど、休み時間はずっと外で遊んでいるタイプでした。けんかになっても、男の子を泣かせてしまうこともよくありましたね(笑)

――陸上に限らず、スポーツは何かしていましたか?

 小学校4年生から6年生までハンドボールをやっていました。そこで投げる感覚を覚えたので、初めてやり投げをした時は思ったよりもスムーズに投げることができて、ハンドボールが役に立っていると感じました。

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