2019.10.04

110mハードル高山峻野が世陸で目標達成。
弱気節連発も記録はよい

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by Kishimoto Tsutomu/PICSPORT

 10月2日、世界陸上選手権の6日目、男子110mハードル準決勝第3組。2日前の予選では、全体5番目の13秒32で準決勝に進出していた高山峻野(しゅんや/ゼンリン)は、予選と同じすばらしいスタートを切った。

調子が悪くなかっただけに、準決勝敗退は惜しい結果だった高山峻野 決勝進出への条件は各組2着以内にプラス、3着以下の記録上位2名まで。すでに終わった1組と2組の結果では、トップタイムはオマール・マクレオド(ジャマイカ)の13秒08だったが、3着以下のプラス2までに入っている2番目の選手の記録は13秒36と、高山にとって十分に上回れる記録だった。

 さらに、第3組には12秒94のタイムを持つオリアンド・オルテガ(スペイン)はいるものの、それ以外はそれほど差がない選手ばかり。予選の走りを振り返れば、高山が3着以内に入って決勝に進むのは確実と思えた。

 レースの序盤は期待以上の走りで、1台目のハードルを先頭で越えると、3台目までは「力を全く使わずにいけたので、もっと加速できると感じた」という走りだった。そのまま5台目のハードルも先頭で踏み切ったが、そこで太腿がハードルに触れてしまい、少しバランスを崩すと、6台目を超えた後の着地では完全にバランスを崩して失速した。

「5台目の前から、さらに加速するような感覚があったので、テンポアップしようと思ったら、踏切が近くなってしまって太腿が乗り上げる形になってしまった。これまでに感じたことがないような加速だったので、そこで足をさばき切れずにミスをしたという感じです」

 自分でも「あそこから立て直すには無理」と振り返るほど、大きくバランスを崩した高山は、結局13秒58で6位という結果に終わった。

「あの瞬間にもう終わったなと思い、今後につなげようという感じでした。くるぶしがぶつかるくらいならいいけど、乗り上げたらもう終わりなので、もう『ドンマイ』という感じでした」と言って笑う。

 10月3日で25歳になった高山は、17年の日本選手権で2回目の優勝を果たすとともに、同年8月の世界選手権の標準記録も突破。世界選手権に初出場を果たしたが、予選第1組で7位と敗退していた。