男子100m、準決勝で3人敗退も強気発言が出るほど収穫はあった (3ページ目)
ヨハン・ブレーク(ジャマイカ)などの強豪が揃っている厳しい組み合わせながらも、力むことなく10秒18でゴールして、この組4位で準決勝進出を決めた。
桐生は、予選の走りをこう冷静に見ていた。
「強い選手が揃っている組でしたが、調子からいけば3着以内に入って準決勝に進めるという感覚もあった。ちょっとリラックスしすぎましたが、準決勝では緊張感も増すと思うので、違った走りができると思います」
そんな桐生は、準決勝第3組で0秒125のリアクションタイムでスタートすると、スムーズに加速して中盤までは先頭グループでレースを展開した。しかし、横一線で入った3位争いでは競り負けてしまい、10秒16の6位だった。その一方で、手ごたえも感じている。
「今の自分がやりたい走りができた部分もありましたが、それを完全にできていたら決勝に進めていたなと思います。まだまだ未熟な部分はありますが、今回はスタートラインに立った時には負ける気がしないというか、絶対に一着で決勝に上がってやるぞという気持ちは変わらなかったので、そこはよかったと思います」
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