神野大地がMGCへ自信「積み上げた
ものは31人のなかで一番ある」 (3ページ目)
レース当日は、時計をつけないで走る予定だ。
「マラソンではいつも時計をつけて走っていたけど、MGCは何秒出そうが関係ない。相手に勝つことが大事なので、時計をつけずに走ろうと思っています」
神野は、目標を達成するためには"応援力"も欠かせないと言う。
青学大時代、「三代目・山の神」として君臨したが、苦しい時、自分の背中を押してくれたのが、沿道の人たちからの応援だった。今年の東京マラソンではラスト、沿道の人の声が神野を奮い立たせ、MGCファイナリストへと導いた。
「実業団の選手は、社員一同で応援にくると思うんですよ。僕も7月にMGCに向けた壮行会を行なったんですが、そこに来てくれたスポンサー企業の社員さんたちをはじめ、いつもお世話になっている人たちが応援に来てくれると言ってくださったので心強いです。応援は多ければ多いほどうれしいですし、力になるので、ぜひ多くの人に神野大地の応援をお願いしたいですね。35キロ以降がもちろん大事ですけど、その前も何回かきついなって思うことがあるので、応援してもらえるならどこでもいいです。必ず力になるので、ぜひお願いしたいです」
今のところ順調だが、スタート地点に立つまで油断はできない。
「今、ケガしてしまうと、ただでさえ厳しいなか、戦えなくなるので......」
今はほどよい緊張感を持って、慎重に最終調整を行なっている。あとはやり残すことなく、決戦の舞台に立つのみだ。
「積み上げてきたものは、31人の選手のなかで一番あると思っています。スタートラインに立った時、緊張するだろうし、不安もあると思います。でも、その時までにいつも10個ある不安を2個にすることができれば......。そういう状態でスタートラインに立ち、冷静にスタートしたいですね」
目指すのはもちろん2位以内でゴールし、東京五輪マラソンの出場権を獲得することだ。
「MGCは今までの人生で最大のレース。必ず東京五輪への切符を勝ち取ります」
ライバルたちは才能があり、強く、しぶとい。
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