東海大の新主将・館澤亨次の誓い「学生駅伝3冠と新時代の常勝軍団へ」 (4ページ目)

  • 佐藤俊●文 text by Sato Shun
  • photo by YUTAKA/AFLO SPORT

「テーマは、もう話し合って方向性はほぼ決まっています。今までは駒澤大学が"平成の常勝軍団"と言われていたんですが、次の新元号で自分たちが常勝軍団になりたい。まだ1回勝っただけですけど、今年は常勝軍団になるための1年であり、3つ勝って、勢いをつけられるシーズンに......。後輩たちがそれを引き継いでくれるよう、そして東海大が常勝軍団として言われ続けるように願いを込めて、新元号が発表されたら"その元号の常勝軍団へ"をテーマに頑張っていきたいですね。それまでは"新時代の常勝軍団へ"というテーマでやっていこうと思っています」

 それを聞いた両角監督は、「もう少しモチベーションになるようなテーマがいいかな」と苦笑したが、4月にはテーマが決まることになる。

 館澤は新キャプテンとして、4月からまずトラックでの結果が求められる。結果とタイムが絶対的な陸上界において、それが一番の説得力になるからだ。そうして黄金世代の先頭に立ち、チームをひとつの方向にまとめることができれば、"学生駅伝3冠"は決して困難なミッションではない。

 はたして、今年は館澤のくしゃくしゃの笑顔が何回見られるだろうか。

つづく

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