東海大の新主将・館澤亨次の誓い
「学生駅伝3冠と新時代の常勝軍団へ」 (3ページ目)
館澤自身、1500mをしっかりこなすことが駅伝にもつながるという手応えがある。実際、今年の箱根では4区を走り、東洋大の相澤晃(3年)に次ぐ区間2位という結果を出し、チームの初優勝に貢献している。
「1500mをはじめ中距離と、20キロを走る駅伝ではまったく距離が違うけど、両立はマイナスにならないですね。箱根駅伝は、今は高速レースになり、中距離で培ったスピードや筋力、走力が生きてくる。今年も1500mをしっかりやって力をつけて、箱根駅伝に生かしていきたいと思いますし、次こそは箱根で区間賞を獲りたいですね」
館澤は、その1500mの力をつけるために、1月30日からアメリカでの合宿に入った。昨年も同時期に關、鬼塚翔太、阪口竜平らとともに2カ月間トレーニングをしていたが、今年は海外トップクラスの選手が出場するレースに挑戦するなど、昨年以上に意欲的に合宿をこなす予定だ。
「昨年アジア大会に出場して、まったく通用しなかった。このままじゃ世界に通用しないので、日本記録を塗り替え、さらに世界と戦うために必要なヒントをこの合宿で得たいなと思っています」
そして館澤のキャプテン就任とともに、2019年度の東海大のチーム目標が決まった。
「今年は"学生駅伝3冠"です。昨年は出雲3位、全日本2位、箱根駅伝1位と徐々に上がっていったんですが、今年はすべて1位を獲りたいと思っています。それができるだけの選手がいるし、今後を考えるとそれくらいの結果を残していかないといけない」
この目標は、館澤が考えている今年のテーマにもつながっている。
例年、東海大は目標とともにテーマを掲げている。昨年でいえば、目標が「学生長距離5冠」であり、テーマは「速さを強さに」だった。今年の目標は「学生駅伝3冠」だが、じつはテーマはまだ公表されていない。館澤が説明する。
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