東海大、悲願の箱根優勝へ調子は上々。最大の弱点ピーキングにもメス (4ページ目)

  • 佐藤俊●文・写真 text&photo by Sato Shun

 ドン底の状態の出雲から選手が調子を上げて全日本に入り、選手たちはそこからさらに調子を上げ、故障組、新しい選手が登場してきた。出雲3位、全日本2位と尻上がりに順位が上がり、昨年とは逆パターンになっている。そういう流れも選手はプラスと考え、残り1カ月は記録会などに出場せず、合宿を行ないつつ、普段通りに調子を整えていく。

「12月終わりまでのトレーニングを考えていますが、昨年の経験を生かし、練習のボリュームを調整し、選手とコンディションなどを相談しながらやっています。1月2、3日にどれだけ走れるかが一番大事ですから」

 西出コーチは、従来の決めた練習量を完璧にこなすスタイルからの変更に言及し、最大のウィークポイントであったピーキングにメスを入れた。

 東海大の新しい取り組みで選手がどんな走りを見せるのか。上尾で結果を出した選手たちの動向とともに、気になるところだ。

(つづく)

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