2018.09.21

1年生の奮闘で学生長距離2冠目達成。
出雲駅伝に向けて戦力拡充は?

  • 佐藤俊●文 text by Sato Shun
  • photo by Naoki Nishimura/AFLO SPORT

東海大戦記 第32回

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 日本学生陸上競技対抗選手権大会(全日本インカレ)は3日目を終え、東海大は長距離部門で2位だった。東海大の獲得ポイントは13点。16点でトップを走る桜美林大とは3点差だった。桜美林大の選手は3000SC(障害)に出場していないので、逆転するには最低5位以内に入る必要があった。

 その3000mSCに東海大から須崎乃亥(のい/1年)と足立直哉(4年)が出場した。

全日本インカレの3000mSCで4位入賞を果たした東海大1年の須崎乃亥 レースには大会3連覇中で、アジア大会で銅メダルを獲得した順天堂大の塩尻和也(4年)が出場していた。塩尻は、大会4連覇はもちろん、大会記録を塗り替えることを目標に序盤から飛ばした。

 須崎は第2集団に位置し、状況を見ながら冷静に走っていた。ラスト1周、須崎たち第2集団はスピードを上げていく。須崎はトップ集団から落ちてきた荻野太成(神奈川大3年)、小村翼(東洋大3年)を抜こうと懸命に走った。しかしあと一歩及ばず、彼らを差すことはできなかった。

 それでも須崎は8分50秒22の自己ベストを出して4位。「5位以内に入り、1、2年には負けない」という東海大・両角速(もろずみ・はやし)監督から与えられたミッションを見事クリアした。

「とりあえず4位に入れてよかったです。粘り? そうですね。自分の持ち味は粘り強く走ることなので。でもラスト、自分が上がったのか、相手が落ちてきたのかわからないですが、やっぱり表彰台に立ちたかったです。自己ベストは出せましたけど、40秒台を狙っていましたし、日本選手権の標準記録には及ばないので、まだまだですね」

 今年の東海大の1年生は須崎をはじめ、本間敬大、市村朋樹ら有望な選手が多く、レースでも結果を残している。出雲、全日本大学駅伝に出場するためには、同学年の競争に勝ち抜いていかなければならない。

「同じ学年は、有名な選手が多いので負けたくないですね。ただ、彼らは5000mが速くてもなかなか大きなレースに出られないですが、自分には3000mSCという武器がある。そこでしっかり結果を出して、今後につなげていきたいです」