東海大が狙う「長距離5冠」の野望。その一つ目、関東インカレは? (5ページ目)
今回のレースも含めて、湯澤は「自分にかなり力がついてきた」という手応えを感じている。
「自分はラスト勝負に持ち込みたくないので勝負に出る時、どこで仕掛けようかなと考えるようになりました。相手の嫌がるところはどこかなって。そのために、最初は後方にポジションをとって周囲を見て、選手の息遣いとかを聞いています。そうしてレースを進めていって、勝負どころで出ていく。最近は、その走りがだいぶ固まってきていると思います」
今年から湯澤は望星寮(一軍寮)の寮長になった。第二寮、第三寮は両角監督から指名されたが、湯澤は特に何も言われなかった。「知らない間になっていた」ということだが、「最低限、掃除とかはきちんとやれるようにします」と、寮長としての仕事をしっかりやっていく覚悟だ。
「自分は大学駅伝を走れていないので、最後は箱根に出て、10区を走れるようにやっていきたいと思います」
出雲も全日本も飛ばして、箱根一本。 湯澤の目標は明確だ。
湯澤たちの活躍で、関東インカレの東海大は、36点で1位。2位の山梨学院大は22点で14点の大差をつけていた。残る種目は、5000mだけになった。
(つづく)
◆神野大地、母の反対を押し切りプロ宣言。安定を捨ててまで目指すもの>>
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