2018.02.23

厚底シューズで連勝。設楽悠太は
「みなさんのために東京で日本記録を」

  • 酒井政人●文 text by Sakai Masato
  • photo by Kyodo News

 2月上旬に開催される丸亀国際ハーフマラソンは、”国内屈指の高速コース”として知られている。例年、国内トップクラスの選手たちが集まるが、今年の2月4日に行なわれたレースは、その3週間後の25日に迫る東京マラソンの、国内招待の男子選手12名中4名が参戦した。

丸亀ハーフを「異次元」の走りで制した設楽悠太 その中で最も注目を集めたのが、設楽悠太(Honda)だ。「東京マラソンに向けた調整ではなく、出る以上は記録を狙っていますし、全力で挑みたい。日本記録を破れるのは僕しかいないと思うので」と、自身が保持する日本記録(1時間0分17秒)をターゲットに掲げていた。

 スタート時の気温は2.1度。ウォーミングアップ中には雪が舞うなど厳しい条件になったが、設楽は5kmを14分10秒、10kmを28分02秒というハイペースで突っ走る。後半の向かい風に阻まれて日本記録には届かなかったものの、1時間1分13秒の2位(日本人トップ)でフィニッシュ。日本人2位の村山謙太(旭化成)に29秒、同3位の鈴木洋平(愛三工業)に40秒という大差をつけて、圧倒的な強さを見せた。

 レース後のインタビューで、「今回は勝ちにこだわって走ったので、日本人トップになれて嬉しかったです。東京マラソンは、みなさんが楽しみにしている記録の更新を目指します」と話した設楽。昨年は東京マラソンの「前半」を意識して丸亀ハーフを走ったが、今回は記録更新につなげるために「全力」で駆け抜けた。

 一方、設楽以外の東京マラソン国内招待選手である市田孝(旭化成)、佐藤悠基(日清食品グループ)、神野大地(コニカミノルタ)は、1時間2分30秒前後でゴールしている(市田1時間2分27秒、佐藤1時間2分33秒、神野1時間2分35秒)。3人とも東京マラソンに向けた「調整」の一環で出場。1月には40km走などのマラソン練習を積んできたため、丸亀ハーフは余力を残した状態で走り、身体に刺激(スピード)を入れるのが目的だった。