箱根駅伝・全チームの戦力分析【予選会校編】シード権へのサバイバル (9ページ目)

  • 酒井政人●文 text by Sakai Masato

前回の1区で好走した4年の坂本佳太 photo by YUTAKA/AFLO SPORT前回の1区で好走した4年の坂本佳太 photo by YUTAKA/AFLO SPORT上武大学

坂本、太田黒の2枚看板で流れに乗れるか

 前回の箱根は、往路を大学史上初となるシード圏内(8位)で折り返し、シード権獲得に手をかけた。

 今季は、前回1区で10位につけた坂本佳太(4年)がエースに成長。予選会を日本人4番手の59分41秒、1万mでも28分43秒91の自己新をマークして勢いに乗っている。さらに、太田黒卓(3年)も予選会を59分台で走破した。近藤重勝駅伝監督は「1区坂本、2区太田黒」の起用を示唆しており、前回と同じく序盤で流れに乗りたいところだ。

 関東インカレ2部1500m王者の、井上弘也(4年)のスピードも魅力。前回5区を区間2位と快走した森田清貴(現・NTT西日本)が卒業したため、その穴をどう埋めるのかが課題になる。

 まずは、過去最高順位の14位以内をキープしながら、シード権争いに近づきたい。

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