2017.07.23

【月報・青学陸上部】上半期を見た 原監督
「今年は厳しい戦いになる」

  • 佐藤 俊●文・写真 text & photo by Sato Shun


 チームの責任を負う姿に4年のエースという自覚が感じられる。昨年は一色恭志という絶対的なエースがおり、彼が出雲、全日本でアンカーを走って青学を勝利に導いた。3冠3連覇達成は、そうしたエースがいてこその偉業だったのだ。下田はそのエースの姿に自分を重ねている。

「昨年はエース、エースと言われても、なかなかそうなれなかったので、今年こそはエースになれるように頑張りたい。そのためには練習でもレースでも、チームを引っ張っていかないといけないですし、一色さんのように頼れる選手にならないといけない。駅伝も昨年は出雲、全日本と結果を残すことができなかったので、今年は三大駅伝すべてで結果を残さないといけないと思います」

 関東インカレでは他大学の下級生の選手たちに、「これも経験、頑張れ」と声をかけていた。そういう姿にも下田の成長やエースとしての振る舞いが見て取れる。もちろん意識だけではなく、走りの部分でもエースたるところを見せることが必要だが、この世田谷でその存在感を示してくれた。

 さらに下田は13日、北海道・網走でのホクレンディスタンス(1万m)に出場を志願し、出走。当日は36度の猛暑となり、しかも相手はほとんどが実業団の選手。一色や3代目山の神・神野大地ら青学の先輩たちも出場しており、レベルは非常に高い。その中、29分20秒91というシーズンベストを出して健闘した。

「暑くて、きつかった」

 下田はそう苦笑したが、実業団選手とガチンコのレースは貴重な経験になり、暑い中でのタイムも悪くなかった。秋は安定した力を発揮することが求められるが、エースとして駅伝シーズンの活躍に期待が膨らんだ。