山縣、桐生、サニブラウン...。男子4×100mリレー代表争いが大激戦 (4ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 築田純●写真 photo by Tsukida Jun

 5日には水戸招待100mに出場して3位になり、8日の川崎100mもスタートで出遅れて10秒34で5位という結果に。苦手にしている100mの方はまだスタートからの走りがかみ合っていない状態だが、昨年よりシーズンインを遅らせている中、3大会目で向かい風0.4mながら10秒34というのは、力がついていることを示す結果でもある。

「派遣設定は切りたいけど、リオ五輪は出られたら『ヨッシャー!』という感じですね。今年の最大の目標は世界ジュニアの2冠獲得だから、五輪に関しては『出るぞ!』というより、日本選手権でしっかり戦い、その上で出られればいいかなという感じです」と、今年もリラックスした気持ちで日本選手権に臨める利点は大きいだろう。

 一方、ベテラン勢では藤光が川崎200mをシーズン初戦として走り、20秒90で6位になった。

「去年は最後に股関節も痛めていて疲労も抜けきらなかったので、大事をとっていました。体の様子を見ながら2~3週間休んでから練習をするという状態が、ここ1~2ヶ月間続いていたので。春から頑張り過ぎてもダメだと思ったので、やっとしっかり練習ができる状態になってきたところ」と、これから東日本実業団などを機会に調子を上げていこうとしている。

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