【箱根駅伝】亜大優勝時の名将が、拓殖大でもサプライズを狙う (3ページ目)

  • 酒井政人●文・撮影 text&photo by Sakai Masato

「近年の箱根はスピード化が顕著ですから、前半遅れないような布陣を組みながら、後半も持ちこたえられるような戦略を考えたいと思います」と岡田監督。亜細亜大で箱根を制したときには、往路と復路に戦力差をあまりつけないオーダーを組んでいたが、今回は往路重視の戦略にシフトする予定だ。

「オーダーは思案中」とのことだが、1区はエースの金森寛人、2区はエチオピアからの留学生であるワークナー・デレセ、3区は前回経験者の東島章吾というオーダーが有力。キャプテンを務める金森も高校時代は全国的に無名の選手で、特に駅伝では悔しい思いをしたという。

「高校1年生のときは同タイム(着差あり)で北信越大会を逃して、2年生のときは6秒差で都大路に届かなかったんです。高校駅伝は7区間なので、ひとり1秒差もない。そういう経験をした後、岡田監督にお会いして、『箱根駅伝をやるチーム』という言葉に惹かれました。大学では、『箱根で勝負したい』という気持ちでやってきたんです。チームの目標は総合6位。過去最高順位の7位より上を目指しています。序盤はチームの流れを左右する大切な区間なので、チームが勢いに乗れるような走りをしたいです!」

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