【続・東京マラソンへの道】中島彩「今が旬!ローカルマラソンのススメ」 (2ページ目)

  • 中島彩●文・写真 text & photo by Nakajima Aya

 そして、ローカルマラソン大会で絶対に出会っておきたいのは、「ご当地マスコット」ですね! いまや必ずと言っていいほど、流行りの「ゆるキャラ」が会場を盛り上げています。ローカルマラソンに参加すると、記念撮影したい市民ランナーがいつもゆるキャラを取り囲んでいるので、彼らはいつもスターですよ(笑)。私も毎回、マスコットキャラクターと一緒に撮影しています!

 以前、あるローカルマラソン大会に参加したときは、ゆるキャラが完走したランナーに完走証を渡していました。一生懸命に働いている姿は、とってもキュート(笑)。こうして出会ったゆるキャラが、突然ブレイクするかもしれませんよね。サービス精神旺盛な彼らに会いに行くのも、ローカルマラソンの楽しみのひとつです!

☆ローカルならではの「地元料理」と「ご当地お土産」を堪能!

 食べることが大好きな私にとって、やはりローカルマラソン最大の魅力は、地元の料理に出会えることですね! もちろん、その土地の風景を楽しみながら走ることも大好きですよ(笑)。でも、走っていてエイドステーション(給食所)が近づいてくると、一気にテンションが上がります! ローカルマラソン大会では地元の食材を生かした補給食が多彩で、私が参加した大会では、「サーターアンダギー(沖縄)」「こしひかりのお米(新潟)」「高原フルーツ(軽井沢)」「キャベツ(群馬)」などをいただきました。

 また、以前に参加した大会では、「参加者特典」として地元温泉の割引チケットを配っているところがありましたよ。疲れた身体には、天然温泉が最高です! 私はローカル大会に参加すると、近くに温泉がなくても銭湯の場所をインターネットで探すようにしています。ローカルの銭湯って、味があってとても好きなんです! 地元の方言で話すおばあちゃんと交流し、お風呂あがりにビン詰めの牛乳を飲み、脱衣所のテレビでローカル放送の番組を鑑賞......。この雰囲気が最高なんです(笑)。

 ただ、こんなにも魅力いっぱいのローカルマラソンですが、参加する際にお願いしたいことがあります。それは、これまで参加して一番気になっている、「ゴミ」と「トイレ」の問題です。ローカル大会はボランディアの数が少ない上に、地元の多くのご高齢者が時間を割いて手伝ってくれています。チリも積もれば山となるように、ランナーが捨てたゴミの量は膨大なものになるのです。ボランティアの方の負担を少しでも減らすためにも、できるだけ持って帰るようにしてもらいたいなと思います。また、トイレに行かずにコースの脇で済ませている方を見ると、とても悲しくなります。ローカルマラソンのコースは住宅地の前や私道を借りていることもあるので、絶対にトイレを探してくださいね。

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