2014.01.04

【箱根駅伝】歴代2位で完全優勝。東洋大の勝因と駒澤大の誤算

  • 折山淑美●文 text by Oriyama Toshimi
  • 中西祐介/アフロスポーツ●写真 photo by Nakanishi Yusuke/AFLOSPORTS

 ライバルの駒澤大学を59秒抑えて往路優勝を果たした東洋大学は、復路でも各選手が攻めの走りを見せて、5時間25分38秒の復路新記録を叩き出した。総合では柏原竜二を擁して優勝した2012年の記録には1分15秒及ばないものの、10時間52分51秒という歴代2位の好記録で完全優勝を成し遂げた。

東洋大のアンカー、大津顕杜(4年)。独走体制ながら、最後も区間賞獲得で締めくくった 勝因のひとつは、10月の出雲駅伝では1区で区間6位、11月の全日本大学駅伝では4区で区間4位と、ピリッとした状態になっていなかった田口雅也(3年)の調子が上がり、1区に使えたことだった。

「出雲、全日本と不甲斐ない走りをしたので、自分でもどうしたらいいのかわからなくなっていました。でも12月に、大学へ来てくれた柏原(竜二)さんとも話をして、箱根だけは何とかしなければいけないという気持ちになった。それが調子を上げられた要因だと思います」

 こう語る田口は、大会の1週間ほど前になって酒井俊幸監督から1区に起用されることを告げられたという。

「田口が上がってきたのは大きかったですね。(出雲駅伝、全日本大学駅伝で1区を独走、優勝の立役者となった)駒大の中村(匠吾・3年)くんといえども、3回続けてうまくいく可能性は低いだろうし、それに彼は最初から引っ張るタイプではないというのもあった。田口の仕上がりが良くなってきたから、これなら十分対等に走れるし、たとえ競り負けても30秒以内では来てくれるだろうと思ったんです」(酒井監督)