【東京マラソンへの道】中島彩「私をウェア購入に走らせた衝撃の出来事」 (2ページ目)

  • 中島 彩●文・写真 text & photo by Nakajima Aya

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●ウェアはかわいく便利なものを着たい!

 皇居の周りをランニングしていると、ファッションショーかと思うほど色とりどりのウェアが目に飛び込んできます。「苦しくてツラい」というランニングのイメージも、「オシャレな格好で無理なく走れば楽しい!」というものに変わったように感じます。もちろん私も、ウェアの魅力に取りつかれたひとり。

かわいいウェアを着るとテンションが上がります!かわいいウェアを着るとテンションが上がります! テレビ番組の企画で『名古屋ウィメンズマラソン2012』への参加が決定し、ランニングを始めた当初(「私が市民ランナーになったキッカケ」参照)、私は「ランニングウェアにお金をかけるなんて......」と思っていたので、取材や練習にも学生時代の部活着で行っていました。すると、現場にいる女性ランナーたちのウェアが、かわいくてオシャレなこと! Tシャツで、タオルを首に巻き、ダボダボのパンツを履いていた私とは大違い......。

 そんなある日のこと、マラソンの練習をしていると、全身ピンクのウェアでそろえた70歳代ぐらいのおばあちゃんランナーが、颯爽(さっそう)と私を抜かして行ったのです。「おばあちゃんが、なんで20代の私より速いワケ?」。悔しい思いをしながらも、「もしかして、あのピンクのウェアが原因?」という考えに至りました。私はすぐさま、スポーツ専門店へ直行。気づけば、おばあちゃんランナーと同じ「ピンクのランニングウェア」を買っていました。

 で、さっそくウェアを着て、鏡を見てみると......。「私、なんだかキマっている! ランナーっぽいじゃん!」。さらにランニングすると、街の人々がピンクのウェアで走る私を見ているではありませんか!? もしかして「カッコよく走れる人」って見られている? そんな気になった私は、どんどん走り、気づけば1時間以上走っていました(笑)。

 ランニングウェアの虜(とりこ)になる女性ランナーの心境は、まさにコレでしょう。でも基本的に、ウェアは走りやすいものであれば何でも良いと思います。学生時代の部活着でも全然OK。ウェアの購入で浪費しすぎないため、私は今でも部活着で走ることもあります。ただ、「ここぞ!」というときの練習や大会でお気に入りのランニングウェアを着ると、テンションは上がります。なんだか、たくさん走れる気がするんです!

 また最近では、iPodなど携帯型デジタル音楽プレイヤーを入れるため、胸部分にポケットとチャックがついているものや、通気性や保温性の高いウェアなど、市民ランナーにとって便利なウェアもいっぱい売っています。男女関係なくお気に入りのウェアを探すのも、次のランニングにつながって楽しいですよ!

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●シューズはランの基本!

 ケガなく安全に走るためにも、シューズ選びは大切です! 私も初めてランニングを始めたとき、知り合いのランナーから「シューズだけは『ランニング用』を買いなさい!」と言われました。

 選び方は、普段履いている靴のサイズより、0.5センチから1センチほど大きいものを買うのがオススメだそうです! 長く走っていると足が膨張し、爪を傷めてしまい、踏み込むことがツラくなるんです。また、「初心者ランナーは厚底のシューズが良い」「シューズの寿命は600キロ~800キロ」......など、専門店に行くと店員さんが気さくにアドバイスしてくれます。自分の足に合ったシューズ選びができると、走行も軽くなりますよね!

 私がオススメしたい紐(ひも)の結び方はコチラです!

1:紐をしっかり緩め、足を入れます。

2:つま先を上げ、かかとを地面に「トントン」と叩きつけて、足のかかととシューズのヒールカップを合わせます(これが一番重要!)。

3:靴下のよれを直します。

4:紐を下から細かく引っ張り、蝶結びしてから固結びします。

 ランニングを続けて1年半を機に、私はついにインソールを作りました! 自分の足に合わせたシューズの中敷きです。インソールを入れると足の着地の仕方が変わり、走り方も矯正されるそうです。でも、まだ作ったばかりなので、効果は未知数。これから試して行きます!

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