戦略的プレーが見どころ。車いすテニス「クァードクラス」って何? (4ページ目)

  • 荒木美晴●文・写真 text&photo by Araki Miharu

 彼らに続けとばかり、この数年は国内のクァードの競技人口も増加傾向にあるという。橘信宏クァード日本代表コーチは、「2020年の東京パラリンピック開催が決まったこともあり、クァードでやろうという選手が増えたようだ」と語る。車いす男子でプレーしている菅野浩二(リクルートオフィスサポート)も、もともと頸椎損傷で手にも障がいがあることからクァードへの転向を考えており、「自分のクァード選手としての可能性に挑戦したい」と話している。クァード選手として活動するには、国際テニス連盟(ITF)の書類審査や認定会で合格する必要があるが、東京までの3年間でガラリと様相が変わりそうな勢いだ。

 実に奥が深い、クァードの世界。ぜひこれからも注目してほしい。

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