リオパラに光明。若手が活躍した車椅子バスケ日本選手権 (3ページ目)

  • 瀬長あすか●取材・文 text by Senaga Asuka
  • 加藤よしお●写真 photo by Kato Yoshio

 また、今年度の強化指定20人には残っていないが、U-23代表の川原凛(18歳)も、今大会3位になった千葉ホークスの戦力として躍動。障がいクラス1.5点()のローポインターながら、3ポイントシュートを決めるなどチームに貢献した。「1対1で抜かれないようにもっと練習を重ね、チームの優勝を経験し、2020年の東京パラリンピックにも絶対出たい」と気持ちを新たに臨んでいくという。
※選手は障害のレベルによって、持ち点が1.0点から4.5点まで8クラスに分けられ、最も障がいが重いのが1.0で、軽いのが4.5。コート上の5人の合計が14.0点以下と決められている。

 他にも、大会直前に埼玉ライオンズに合流した、現在アメリカの大学でプレーする三元大輔(25歳)も「ふがいないプレーしかできなかったが、日本の大会にも出場してアピールしていきたい」と言い、本場アメリカで学びながらフィジカル強化に取り組んでいる。

 2012年のロンドンパラリンピック当時、日本代表最年少の23歳だった豊島(宮城MAX)も、若手の成長を喜んでいるひとりだ。

「とくに鳥海選手は、今後一緒にプレーしていくだろう選手。障がいクラスも同じ2.0点なので、同じ情報をシェアしながら、自分も刺激をもらいたい」と話し、日本チーム活性化の好材料として捉えている。

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