体感球速はメジャーリーガー以上?! 東大生が「キャップ野球」の魅力を解説「ウィルキンソンの蓋はスピードが出やすい」 (2ページ目)
【プロ野球超えの体感速度に多彩な変化球】
キャップ投げから始まったキャップ野球の魅力は、なんと言ってもピッチングだ。
「いろんな投げ方がありますが、親指と中指で固定したキャップを中指で弾き出すのが基本です。デコピンみたいな感じといったらわかりやすいでしょうか。コントロールがしやすいサイドスローで投げる人が多いです。キャップの凹みを下にして投げると空気抵抗が生まれるので、カーブやスライダーなどの変化球は野球のボールより大きな弧を描きます」
デコピンのようにキャップを挟むのが投球の基本的な握りこの記事に関連する写真を見る
軽いキャップからは想像がつかないほど、ストレートに迫力がある。速球派のピッチャーなら球速は90キロを超える。キャップが空気抵抗を受ける分、バッターの手前で浮き上がるような軌道を描く。
「マウンドからホームベースの距離が9.22メートルで、ちょうど野球の半分なんですよ。ピッチャーがリリースしてからバッターに届くまでスピードがほとんど落ちないので、単純計算で体感速度は倍くらいでしょうか」
さまざまな変化球が楽しめるのがキャップ野球の楽しさのひとつこの記事に関連する写真を見る
体感速度は、プロ野球やメジャーリーグを超えるというわけか。一方で、野球のボールにはない、キャップならではの、簡単な変化の付け方もある。
「キャップの凹みを上にして投げれば、空気抵抗が少なくなり、より真っすぐな軌道となります。また、ペットボトルのメーカーによって、キャップの厚みや固さが微妙に違うので、同じような握り方で投げても変化球のキレやストレートのノビに差が出るのがおもしろいところです。個人的には頑丈なつくりでスピードが出やすい(炭酸水の)『ウィルキンソン』のキャップがお気に入りです」
ドリンクの種類によってキャップの固さが異なるというこの記事に関連する写真を見る
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