ルーキーシリーズ残り2開催 優勝は競輪家系4代目の高木萌那 か、社会人経験&既婚の大浦彩瑛か、最強女王のリベンジか? (3ページ目)

  • text by Sportiva

【将来を占うレースに】

 残すルーキーシリーズは、5月24日(金)~26日(日)の函館競輪場での開催と、5月31日(金)~6月2日(日)の松山競輪場での開催だ。高木はこの2開催に、大浦は函館の1開催に出場する。

 この開催に向けての課題について高木は「富山では誰かが動いてから私が動く感じだったので、函館では自分から動いてレースを作ったり、長い距離を踏んだりしたいです」とレース展開について語った一方で、大浦は「メンタル的なところです。富山も平塚も緊張がすごくて、そのなかで自分の走りをすることの難しさを感じました」と、まずはレースに向かう精神面を改善ポイントに挙げた。
 
 3開催目となる函館では、126期最強の仲澤も走ることになっている。3人が同時に出場するのは、1開催目の富山以来。そのときの決勝では前述のとおり、高木が勝利し、大浦が4着、仲澤が5着となった。

 残り2開催で輝くのは、競輪の血を受け継ぐ高木か、一念発起しガールズケイリンに飛び込んできた大浦か、126期トップの成績を残した仲澤か、それとも新たな逸材が登場するのか。彼女たちの将来を占う意味でも、見逃せない開催になるだろう。

【Profile】
高木萌那(たかき・もな)
2004年4月6日生まれ、福岡県出身。祖父が工藤元司郎(16期)、父が高木和仁(76期)という競輪家系で育つ。中学では軟式野球、高校では硬式野球に励み、女子野球の全国大会で捕手として優勝した経験を持つ。高校3年で競輪選手を目指し、日本競輪選手養成所に入所。卒業記念レースで3着となり、在所成績3位で卒業。5月上旬に開催された富山でのルーキーシリーズで優勝を果たす。

大浦彩瑛(おおうら・さえ)
1995年10月8日生まれ、京都府出身。中学・高校と陸上短距離競技に励み、その後は競技を続けず、社会人を経験。結婚を経て競輪選手を目指す。27歳の時に自転車競技未経験者が受験する適性試験で日本競輪選手養成所へ入所。第3回記録会では最上位ランクとなるゴールデンキャップを獲得した。富山、平塚のルーキーシリーズでともに決勝を走り、平塚では2着となった。

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