福留光帆の舟券予想は「1周回った本命党」 2点買いがハマったときは「気持ちよくてしょうがない」 (2ページ目)

  • 杉田純●取材・文 text by Sugita Jun

【毒島誠と峰竜太の違いとは】

――18歳のころからレースを見てきて、今のところ一番印象に残っているレースはどれですか。

 王道ですけど、ボートレース多摩川での毒島誠選手のレース です。最初のターンでは5番手だったのに、1周回るごとに着を上げていって、最後のターンまでに全部抜き去ったんです。5番手から1着になったレースは見ていてすごかったです。

――ボートレースは野球や競馬などメジャーな競技と比べると、どうしても露出度が低いと思います。そんななかでどうやって情報を集めていったんですか。

 情報か~、でもやっぱり選手の人となりとかも最近はYouTubeの動画とか選手インタビューでわかるじゃないですか。もうそれですよ。ボートレースを好きになってお父さんに「とりあえず毒島と峰(竜太)をおさえておけ」って言われて。ふたりのレース映像を見たんですけど、すごく対照的ですよね。峰選手は「強い」、毒島選手は「うまい」、みたいな。この記事に関連する写真を見る

――毒島誠選手も峰竜太選手 もボート界最高峰のタイトル、SG(スペシャルグレード)で何回も優勝しているスター選手ですよね。福留さんの思う毒島選手と峰選手の違いをもっと詳しく聞かせてください。

 峰選手は自分が勝つためのレースをしている、勝つことにすごくこだわっているって感じがします。毒島選手は何だろう。うまいんだよな、ひたすら。たとえば自分が逃げてトップを走っているときも後ろの艇を見たり、周りが見えているなってレースをしてくれています。

――福留さんが出演している番組など、いろんなところで「毒島のレースはキレイ」って言われていたのも、そういう意味なんですか。

 そういうところです。他艇に強引なことはあんまりしない。それでもあれだけ勝率を残しているって、うまいからじゃないですか。あとは人となりですね。インタビュー動画を見たときにすごいなって思ったんです。自分が1着を獲っても事故艇があったときは絶対その人を気遣うコメントをするし、危ないレースをした後はフォローのコメントも入れるし。あと調子がいいときも悪いときも「目の前の一走一走に集中して頑張ります」っていつも言う。

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