競泳選手の恋愛・交友事情とは? 寺村美穂が語る、男女の距離が近いことで生まれる誤解 (3ページ目)

  • text by Sportiva
  • 木鋪虎雄●撮影 photo by Kishiku Torao

伝え方を学びたい

――これまで競泳選手として、苦労をしつつも素晴らしい日々を送ってこられたと思います。今後はどのような目標をお持ちですか。

 引退して1年くらい経ちますが、水泳に関することを第一に考えて、いろんなことにチャレンジしていきたいですね。少しずつ、自分のよさを出せるようになったかなと思いますが、経験しないとわからないこともありますので、まずはやってみて、自分のやりたいことを明確にしていきたいですね。

――水泳教室はこれからもやっていきますか。

 そうですね。子どもたちに水泳を教えることも好きなんですけど、大人の方にレッスンをすることも大好きですね。おじいちゃんやおばあちゃんが笑顔になってくれることも、本当にうれしいんですよ。水泳によって生きがいを感じてもらえると、本当にやっていてよかったなと思いますし、私のレッスンや言葉で一人でもそう感じてくれる人が出てくれるといいなと思います。

――今後、チャレンジしたいことはありますか。

 最近では、新型コロナの影響や学校プールの廃止、教員の働き方改革などで、みんなでプールに入って水泳をやるのが、なかなか難しい時代になってしまいました。そこで現在、座学による「水のない水泳教室」を企画しています。私は個人メドレーをやっていましたので、クロール、平泳ぎ、背泳ぎ、バタフライと4種目の泳ぎのポイントを陸でのトレーニングを交えながらレクチャーする予定です。それは子ども向けだけでなく、大人にも役立つものにしたいと思っています。

 それから、これまで自分の競泳人生について人前で話すことがなかったので、それを伝えていきたいと思います。話し方によっても伝わる内容が変わってくると思いますので、まずは伝え方がうまくなりたいなと思います。そして、自分の競泳人生を社会にどう生かすことができるのか、これから考えていきたいと思っています。

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【Profile】
寺村美穂
1994年9月27日生まれ、千葉県出身。小学生時代から才能を発揮し、14歳で日本選手権に平泳ぎで出場。その後、個人メドレーに転向し、15歳の時に全国中学校水泳大会で中学新記録をマークして優勝。16歳の時にもインターハイで優勝した。2016年、21歳の時に200m個人メドレーでリオ五輪9位、26歳でも同種目で東京五輪15位の成績を残す。2021年9月に現役を引退した。

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