伊達朱里紗、Mリーグ初の10万点超えで知名度も爆上がり。「ラーメン屋であらためて自覚しました」 (3ページ目)

  • 津金壱郎●取材・文 text by Tsugane Ichiro
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

---- 2021年の対局を終えた時点で個人ランキングのトップに立ち、最高スコア記録もつくりました。デビューシーズンの前半戦を振り返ってください。

「出来すぎだし、ツイてるなって(笑)。あんまり特別なことをしているつもりはないですね。今まで培ってきた感覚で『これはしたほうが得』『これをすると損』というのを繰り返しているだけで」

---- 前半戦の活躍ぶりで知名度も高まったと思いますが。

「あまりそういう自覚はなかったんですけど、ラーメン屋で食べていたらうしろから『伊達さんですよね、Mリーグ見ています』と声をかけられて。食べ終わる頃にまた別の人からも『10万点を取った時、ここでラーメンを食べながら見てました!』って声をかけられて(笑)。大きな舞台に出ていることを、ラーメン屋であらためて自覚しましたね」

---- 対局そのものとは関係ないことですが、伊達選手は試合後の一礼を終えると、ストローを口にして水を飲むアクションが恒例儀式なっていますよね。

「私、ドライマウスなんですよ。喉がすぐに乾く症状があって(笑)。それを実況の日吉さん(辰哉/日本プロ麻雀連盟)がイジり出して、最近は完全に意識してやっています(笑)」

---- もともとの経緯はどういうものなんですか?

「2021年3月にあった第1期桜蕾戦(おうらいせん)で、優勝が決まった時も水を飲んでいたんですね。それを麻雀雑誌の漫画家さんが『伊達のウイニング水飲みじゃあ』って言ってくれて、それをファンの方たちが喜んでくださって。私は口が渇くから水を飲んでいただけなんですけど、みんなに言われるから飲まなきゃってなってきて(笑)」

---- もうひとつ、声優をされていると「ポン」や「チー」と鳴く時の声色も気を遣われているのですか?

「アハハハ。Mリーグはマイク音量が大きいから、私はイヤなんですよ(笑)。1戦目のあとに『鳴いた声がカワイイ』と言われちゃって。私は麻雀に集中していただけなのに、そこをイジられると気になるじゃないですか。だから2戦目は目立たないように声を低くして鳴きました。目立たないように(笑)」

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