伊達朱里紗、Mリーグ初の10万点超えで知名度も爆上がり。「ラーメン屋であらためて自覚しました」 (2ページ目)
---- 親の役満をテンパイして勝負を降りられる人は多くはないと思うのですが、伊達選手が自分の手役に酔わずにクレバーに判断できるのはなぜでしょう?
「結局、麻雀の目的からブレなければ、あの判断はできると思うんですね。点棒を一番持って半荘を終わるのが目的であって、四暗刻をアガるのが目的ではないので。あの時点で私はトップ目だったので降りる選択肢があったから、それをしただけです。
もし負けている状況での親番なら、絶対に降りなかったと思いますよ。そうしたら放銃していたわけで。半荘でトップに立つために複雑に絡み合った選択肢からベストな判断をする。そこが麻雀の難しさですけど、おもしろさだとも思います」
---- この局は2着目だった二階堂選手がアガって一時逆転されますが、次局で二階堂選手が岡田選手に放銃。伊達選手が再度トップ目で迎えたオーラスで二階堂選手が仕掛けて、最終的に二階堂選手が岡田選手から2着確定のアガリをしました。どんな心境でしたか?
「試合展開がすごくツイていて、結果的にトップになれたという感じでした。もう最後の局は(二階堂)亜樹さんがツモるか、私から直撃でアガると、私は順位をまくられていたので、とにかくホッとしたというのが大きかったですね」
---- そこから約1カ月後、再びすごい対局を見せました。11月18日の第2試合ではMリーグ記録の10万5500点のトップを獲得します。それまで同じチームの佐々木寿人選手(日本プロ麻雀連盟)が9万8200点で持っていた最高スコアの記録を更新しました。
「打っている時はベストを尽くそうと思っていて。途中で点差は気にしたんですけど、「集中力を切らさない」と目の前の一局一局に臨んでいたら、気づいたら10万点を超えていたっていう感じで」
---- 流れに乗った、ということですか?
「私は流れを気にしないんです。麻雀は偶然の繰り返しだと思っていて。配牌がどんなに悪くても、麻雀の神様に恥ずかしくないように、目の前の一局を一生懸命やるようにしていて。それが、たまたま結果になったというだけですね」
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