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本橋麻里がメンバーの前で涙。「真剣に悩んでいる様子を見てたから」 (5ページ目)

  • 竹田聡一郎●取材・構成 text by Takeda Soichiro
  • 藤巻 剛●撮影 photo by Fujimaki Goh

――日本選手権で優勝して、一部報道で本橋さんが泣いたというニュースが出ていました。

「そうです。勝った直後とか、表彰式の時とかではなく、祝勝会で4人に合流した時に、なぜかわからないのですが、母性本能が爆発しちゃったのかな(笑)。昨季はチームにほとんど帯同していなかったので、物理的な距離があったんですけど、みんなで真剣に悩んでいる様子は見てきましたから、思わず涙が出てきたのかもしれません」

――2月にはロコ・ソラーレが連覇を、ロコ・ステラが初出場を狙う日本選手権が開幕します。抱負を聞かせてください。

「がんばります。ただ、私たちだけでなく、他のチームや男子の試合にも注目してください。カーリングが、オリンピックがないシーズンでも、みんなが注目してくれる面白いスポーツであってほしいんです。実際に近年の日本選手権は、そう言うにふさわしい、どこが勝ってもおかしくないハイレベルな戦いになっています。今年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、無観客での開催となりますが、テレビ放送などの画面を通して声援を送っていただければと思います。

 そして、近い将来にまた、文化的にも、競技的にも広がりのある日本選手権を企画していきたいと思っています。そこで、多くのファンのみなさんにお会いできることを願っています」

(おわり)

本橋麻里(もとはし・まり
1986年6月10日、北海道北見市生まれ。12歳で本格的にカーリングを始め、2006年トリノ、2010年バンクーバーの両五輪に『チーム青森』のメンバーとして出場。2010年夏に『ロコ・ソラーレ』を結成し、2018年平昌五輪では日本カーリング史上初のメダル獲得を果たした。2018-2019シーズンからチームを社団法人化し、代表理事に就任。今季からセカンドチームの『ロコ・ステラ』で選手としても復帰し、活動の幅を広げている。最近、ハマっている食べ物は「干し芋や干し柿など、干したフルーツ全般」

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