2020.02.14

中部電力・松村千秋が涙。
目前の五輪出場を逃した瞬間の悲痛な思い

  • 竹田聡一郎●取材・構成 text by Takeda Soichiro
  • 藤巻 剛●撮影 photo by Fujimaki Goh

――10歳の子どもにとっては、カーリングのルールや戦術は少し難解なような気もしますが、その頃からカーリングは楽しかったですか。

「楽しかった、というのは間違いないです。じゃあ『何が楽しかった?』と聞かれると、よくわからないんですよね。ほんと、何なんだろう......。以前、それについて、えみずさん(フィフス兼マネジャーの清水絵美。彼女も兄弟が現役で活躍する"カーリング一家")とも話したことがあるんですけどね......。

 とにかく当時は、家族がみんなやっていて、それぞれが大きな大会に出場していたので、『私も同じようにやればできるのかな』と勝手に思っていましたね。試合と大会は、ずっと楽しかったです」

――ジュニア時代の大会における戦績はいかがでしたか。

「ジュニア時代は優勝経験とか、まったくないんですよね。ひとつ上の学年が、藤澤五月選手(ロコ・ソラーレ)や吉村紗也香選手(北海道銀行フォルティウス)、石垣真央選手(富士急)ら北見出身の優れた選手がたくさんいる『黄金世代』で、軽井沢にも土屋海選手(チーム東京/サングリア)がいる御代田ジュニアという強いチームがあったので、(全国大会などで)勝つのは難しかったです。中学校3年生の時に一度、えみずさんと同じチーム(軽井沢中学)で日本ジュニア選手権(2007年)に出ているのですが、4位でした」

――土屋選手に関しては、『黄金世代』の選手たちからも「すごかった」という話をよく聞きます。今回、その土屋選手がいるチームがワイルドカードで日本選手権出場を果たしました。

「そうなんです。プレーしていなかった時期もあったと聞きましたが、アイスに戻って来てくれて、日本選手権でまた会えるのは、うれしいですね。今大会の楽しみが増えました」