2020.02.01

世界の走りをタダで。東京五輪・
自転車ロードの観戦エリア拡大に期待

  • 門脇 正法●取材・文 text by Kadowaki Masanori
  • 門脇 そら●撮影 photo by Kadowaki Sora


 もちろん、こうした観戦マナーを守ることが前提となるが、テストイベントでは三国峠をはじめ観戦禁止エリアが多すぎることに対してファンから不満の声も上がっている。この点について、栗村氏はこのように語る。

「テストイベントは、文字通り”テスト”としての意味合いが強かったので、まずはレースを安全に最後までやり遂げるという目的が前面に押し出されていました。観戦禁止エリアが多かったのは、組織委員会の意向もあるでしょうが、それ以上に事故を起こしたくない警察の皆さんの思いが優先された結果だと聞いています。あれだけの広域を交通規制をかけながら進んでいく競技はほかにはなく、安全に開催するためには目に見えない多くの準備とスキルが必要になってきます。

 自転車ロードレースの経験値が少ない日本で、さらに初めてのコースで、そこに自転車ロードレースの観戦経験のないお客さんを大量に入れてしまったらいったい何が起きるのか……? テストイベントの結果を受け、本番では観戦エリアをさらに拡大するという情報もあります。安全と観戦の難しいバランスをとりながら、最大限の観戦エリアが提供されることを願いましょう」

 オリンピック本番でどのような規制が行なわれるか現時点では未定だが、自転車ロードレースの魅力を知ってもらうためにも、少しでもフリー観戦できるエリアが広がることを期待したい。

五輪本番のメダルセレモニーには、どんな豪華な顔ぶれが並ぶのか?
須賀 和●取材協力 cooperation by Suga Yamato

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