スピードスケートW杯初参戦で好成績。新濱立也「エースになりたい」 (3ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by PHOTO KISHIMOTO

 平昌五輪の男子500mは、日本の選手では山中大地(電算)の5位が最高だったが、今季のW杯では1位の新濱だけではなく羽賀亮平(日本電産サンキョー)と村上右磨(村上電気)、長谷川も表彰台に上がり、種目別総合ランキングでは日本人が4位(羽賀)、5位(村上)、6位(長谷川)につけている。

「今回は日本選手のレベルも高いので、だれが勝ってもおかしくないと思って挑んでいたし、W杯へ行った選手の中では一番最初の組だったので、緊張せずに自分の滑りができたのだと思います」と言う新濱は、1000mでは初日8位に留まったが、2種目合計の総合はトップに立った。

 初日のレースを終えた後、2日目については「脚の状態をトレーナーと相談して出るかどうかを決める」と話していたが、初日8位では可能性がなくなってしまう2月の世界距離別選手権の1000mの出場権を取るために出場。それもあって「1種目目の500mはセーブした」と言うように最初の100m通過は初日より遅かったものの、34秒71で優勝。

 次の1000mは600mを全選手中最速の41秒33で通過すると1分09秒03と2位の滑りで、全日本スプリント初の総合優勝を達成して世界スプリント代表になるとともに、世界距離別選手権の1000mの出場権も手にした。

「今日は正直、総合優勝も狙える位置にいましたが、1000m(の優勝)を狙いにいったのでそこだけに集中していました。一応セーブした500mでも1位になれてポイント差を広げられたのは本当に大きかったです。全日本距離別に続く2個目の全日本タイトルは取れたけど、もっといい状態で出たかったというのが本音です」

3 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る