タカマツペアは銀でもポジティブ。「やられたらやり返す」で成長する (3ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by Naoki Nishimura/AFLO SPORT

 試合は互いに細かく点を取り合う展開になった。第1ゲームで序盤に先手を取ったのは髙橋/松友組だった。17-17で並ばれたあと、3連続ポイントでゲームポイントを握り、勝負を決めたかに見えた。だが、そこから5連続失点で、20-22で第1ゲームを落とした。

 第2ゲームは出だしに0-4とされたが、すぐに追いついて再び競り合う展開になると、中盤には3点をリードした。だが、そこから再び5連続ポイントを奪われて、先にマッチポイントを握られた。20-20に追いつく粘りを見せながらも、最後は連続ポイントを奪われて20-22で敗れた。

 2大会連続で中国勢に敗れ、銀メダルに終わる悔しい結果。しかし、意外にも試合後のふたりの表情は穏やかだった。そして冷静に試合を分析する。

「1ゲーム目に20-17とリードした場面で、勝ちきれなかったのは悔しさを感じるところですが、4年前と違って自分たちのプレーはすごく出せたと思う。今後につながる試合だったというか、今回は団体戦を含めていいプレーの方がすごく多かったので、いい大会になったと思います」(髙橋)

「1ゲーム目は最後に逆転されてしまいましたが、多分それは相手がどんどん前に出てきたのに対して、自分たちは引いてしまった部分があったからだと思います。でも自分たちもそういう勝負をたくさんして、どんどん強くなったと思うし、久しぶりにそういういい試合ができたなと思います。これからもこういう試合をどんどんしていきたいです」(松友)

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