タカマツペアは銀でもポジティブ。「やられたらやり返す」で成長する (2ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by Naoki Nishimura/AFLO SPORT

 功労者であるタカマツペアだが、5月の国別対抗のユーバー杯の決勝トーナメントでは、第1ダブルスの座を福島/廣田組に譲り、第2ダブルスの位置に甘んじていた。

 続く、日本勢4ペアが出場した7月末の世界選手権でも悔しさを味わっている。3回戦で若手の松本/永原組に2-0であっさり敗れたのだ。その松本/永原組がその勢いで優勝し、2位は福島/廣田組。米元/田中組も準決勝に進出して銅メダルを獲得し、表彰台を日本勢が総なめにした。そんななかで、ふたりだけがメダルなしだったのだ。

 だからこそ、このアジア大会では結果を出したいという思いがあった。団体戦で優勝を決めたあとには「世界選手権でいろんなことに気づいた部分があった。自分たちが2年後に向けて成長していくのに必要なことは、何かというのも分かったので、それを一つひとつ積み重ねていければと思っています。そのためにもまずは、明日から始まる個人戦で自分たちのプレーをしっかり出して戦えたらと思います」と話していた。

 そんなふたりが第2シードで2回戦から登場すると、初戦は18分で2戦目は31分、準決勝も47分という短い時間で相手を下し、強さを見せて勝ち上がってきた。そして決勝の相手は世界ランキング3位の陳清晨/賈一凡組(中国)だった。

「昨日の(準決勝で)福島/廣田ペアが中国ぺ(陳/賈)とやっている試合を見た時に、団体戦の時とは全く違うなと思って。それですごく構えて入ったけど、相手はいつもよりアグレッシブで、ぜんぜん引かずに来たので......。特に左利きの賈(ジア)選手がすごく前に来ていたので、調子がいいんだろうなと思っていました」(髙橋)

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