カーリング銅メダルチームは「貫禄」が違う。LS北見が富士急を一蹴 (3ページ目)

  • 竹田聡一郎●取材・文 text&photo by Takeda Soichiro

 また、小穴は「私たちは、昨年の日本選手権で負けて(平昌五輪出場を逃して)から、(2022年の)北京五輪を目指してこの1年やってきた」と語った。それについてLS北見の主将・本橋麻里は、「まだかなりの先の話なのに、『北京を目指して......』とはなかなか言い切れない。あの意志の強さと、チーム内のグッドコミュニケーションで、(自分たちの)いいライバルになってくると思う」と警戒しつつも、好敵手の存在を歓迎した。

 北京へのレースは静かに、しかし確実に始まっている。

 これで今季(2017-2018シーズン)、五輪イヤーのシーズンは閉幕する。LS北見や富士急をはじめ、多くのチームが2~3カ月ほどの長期間のオフに入る。現状では来季(2018-2019シーズン)、富士急が7月のアドヴィックス杯(北見市常呂町)、LS北見は9月のワールドカーリングツアーに照準を合わせて始動していく予定だ。

 来季は五輪こそないが、9月から世界ランキング上位チームを集めた新設のW杯が開幕する。また、11月のPACCでLS北見が世界選手権(2019年3月)の出場枠を得れば、年明けの日本選手権(札幌/2019年2月)がそのトライアルとなる。

 世界への扉は常に開いている。1チームでも多くのチームが世界に挑戦し、そこで結果を残して国内に還元することが、カーリングを一過性のブームで終わらせない最良の道となるのではないだろうか。

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