日本カーリング史上初の五輪メダルへ、男女とも準備は完璧に整った (2ページ目)

  • 竹田聡一郎●取材・文 text&photo by Takeda Soichiro

 男子の初戦は2月14日の夜、相手は世界ランク3位のノルウェーだ。世界ランク8位の日本にとっては格上のチームとなるが、今季ツアーでは1勝1敗と相性は悪くない。リードの両角公佑(こうすけ)とセカンドの山口剛史がうまくセットアップして主導権を握りたい。

 大会5日目までの6試合でノルウェーの他、イギリス(世界ランク6位/2月15日)、スイス(同5位/2月16日)、イタリア(同13位/2月17日)、アメリカ(同4位/2月18日)、スウェーデン(同2位/2月18日)と対戦。厳しい相手が続くが、ここまで白星先行で戦っていきたい。

 そうすれば、強豪カナダ戦(同1位/2月20日)を落としても、デンマーク(同9位/2月20日)、韓国(同16位/2月21日)との2試合で、2勝、あるいは1勝1敗のタイでも十分クオリファイ(4強進出)の目は残るだろう。

 おそらく、カナダを除いた他の9チームによる"星取り合戦"は大混戦となるはず。しぶとく、粘り強い戦いが求められる。

 一方、女子代表のロコ・ソラーレ北見(世界ランク6位)も、男子同様、昨秋の長い海外遠征を終えたのち、軽井沢国際で優勝。五輪代表のスウェーデン(同5位)を準々決勝で、スイス(同2位)を準決勝で破る快進撃を見せた。

 主将の本橋麻里が「各チームが五輪に向けて準備に入っている中で、いいゲームができたと思う」と語り、いい感触をつかんで2017年を終えた。

 年が明けて1月に入ると、再びカナダに飛んでトロントの西に位置するロンドンで開催されたコンチネンタル杯に出場した。北米代表vs世界代表という試合が行なわれるなど、祭典に近い大会ではあったが、「(イベントを)楽しみながら、さまざまなアイスを経験できたのはありがたい」と吉田知那美。一定の収穫が得られたのは確かだ。

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