日本カーリング史上初の五輪メダルへ、
男女とも準備は完璧に整った

  • 竹田聡一郎●取材・文 text&photo by Takeda Soichiro

 平昌五輪の開会式に合わせて、カーリング選手団も2月8日、韓国に乗り込んだ。

五輪出発セレモニーに参加したカーリング代表の面々。中央は日本オリンピック委員会選手強化本部長の山下泰裕副団長とノルディックスキー複合男子の渡部暁斗選手(左から3人目と4人目)五輪出発セレモニーに参加したカーリング代表の面々。中央は日本オリンピック委員会選手強化本部長の山下泰裕副団長とノルディックスキー複合男子の渡部暁斗選手(左から3人目と4人目) カーリング競技は、2月8日から新種目のミックスダブルスがすでにスタート。男女4人制は、2月12日と13日の公式練習を経たあと、2月14日から予選ラウンドが始まる。

 まず男子の代表であるSC軽井沢クラブだが、昨秋の長期海外遠征を終えて、12月の軽井沢国際で優勝。2017年を最高の形で締めくくった。

 年が明けると、元日にスコットランドに飛んで、欧州の強豪がひしめくメルキュール・パース・マスターズに出場。予選リーグで敗退したものの、平昌五輪でも優勝候補の一角に挙げられているスウェーデン代表のNiklas Edinを相手にエキストラエンドまでもつれる接戦を演じるなど、世界と互角に戦える下地は整えた。

 帰国後は、地元軽井沢に国内トップチームの4REAL(北海道)を招待し、五輪仕様の曲がるアイスとストーンを使用して、3日間で6戦というハードなトレーニングマッチを敢行。5勝1敗という上々の結果を残して、この合宿を打ち上げた。

「(平昌五輪に向けて)やることはやった。あとは本番のアイスに乗って、アイスコンディションを早くつかみたい」

 スキップの両角友佑(もろずみ・ゆうすけ)は、そう語る。

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