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10個を超えて過去最高へ。
平昌五輪のメダル数を冷静に予想してみた (3ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by Noto Sunao/JMPA

 スキーで金メダル候補はノルディック複合の渡部暁斗(北野建設)だ。今季は第2戦で優勝するいい滑り出しをして、開幕戦直前に負った肋骨骨折が癒えた年明けからは、ゼーフェルト3連戦で全勝したほか、2月3日に行なわれたW杯白馬大会でもきっちりと優勝を果たした。

 4日の試合は風の条件が悪くてジャンプで出遅れたものの、このところなかった集団での競り合いも久しぶりに経験して3位に入った。平昌のジャンプ台は風の変化も激しいだけに運も必要になるが、順当にいけば優勝争いには加われる。金メダルの確率はノーマルヒル、ラージヒルとも50%くらいだが、メダルの確率となると一気に跳ね上がるのは間違いない。

 スノーボードでも前回、銀メダルの男子ハーフパイプ・平野歩夢が、今年1月末のXゲームで連続4回転を決めて優勝と調子を上げている。打倒・王者ショーン・ホワイトなるかに注目したい。

 女子は鬼塚雅(星野リゾート)が、2015年世界選手権で優勝、2017年も3位になったスロープスタイルで優勝候補に挙げられている。新種目のビッグエアでもW杯第2戦で2位となっており、2種目でメダル候補だ。

 スロープスタイルではもうひとり、W杯第2戦で2位になった16歳の岩渕麗楽(れいら/キララクエストク)もメダル候補に浮上している。前回、銀メダルのアルペン大回転の竹内智香(広島ガス)はまだ調子を上げ切れていないが、男子ハーフパイプと女子スロープスタイル、ビッグエアで金メダルを含む複数メダルの期待は大だ。

 フリースタイルスキーも、男子モーグルでは堀島行真(いくま/中京大)が2017年世界選手権でデュアルモーグルを含めて2冠を獲得して優勝候補に挙がっている。また、前回銅メダルのハーフパイプの小野塚彩乃も、昨年12月のW杯で転倒して脳震とうを起こしたが、1月のW杯では3位と復調している。

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