カーリング女子は早くも北京五輪への戦い。
日本選手権で2強が激突!

  • 竹田聡一郎●文 text&photo by Takeda Soichiro

 第35回全農日本カーリング選手権が、1月28日から2月4日まで道立サンピラーパーク(北海道・名寄市)で行なわれる。

 今季は平昌五輪(2月9日~25日※競技は2月8日からスタート)が開催され、同代表チームであるロコ・ソラーレ北見(LS北見)が出場しないため、女王争いは中部電力と北海道銀行フォルティウスの一騎打ちとなりそうだ。

 ディフェンディングチャンピオンである中部電力は、昨年9月に行なわれたオリンピックトライアル(代表決定戦)に敗退後、不動のレギュラーだった主将の清水絵美をフィフス(リザーブ)に置いて、石郷岡葉純(いしごうおか・はすみ)→中嶋星奈(せいな)→北澤育恵→松村千秋という新布陣を試した。

 スキップの松村は「いろいろと探っている段階」と話すが、この新布陣ではジュニア時代からともにプレーしてきた中嶋と北澤のところでショットがつながり、12月の軽井沢国際では快進撃を見せた。予選ラウンドで昨年王者のチームU.Gim、スイスチャンピオンのチームPaetzを下し、さらにセミファイナルで北海道銀行を破って、初のファイナル進出を果たした。

 決勝戦ではLS北見に敗れたものの、松村は「まだまだ修正する部分はあるけれど、ガツガツ(点を取りに攻めに)いっても大丈夫かな、と思えた」と、確かな手応えを得た様子だった。

 中嶋は、「一大会を通してこのチームで出たのは初めてで、決勝で(パフォーマンスが)少し落ちてしまった」と反省点を挙げたが、その不安要素もオールラウンダーの清水が控えていることで、深刻な問題にはなりそうもない。おそらく日本選手権では、中嶋と清水を併用して戦うことになるだろう。

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