平昌五輪に一番乗り。スマイルジャパンの美しきFW・足立友里恵 (2ページ目)

  • たかはしじゅんいち●文・撮影 text & photo by Takahashi Junichi

 女子アイスホッケーは、男子と違いボディチェック(体当たり)は禁止されている。それでも"氷上の格闘技"といわれる激しいパックの取り合いなので、ボディコンタクトが完全になくなるものではない。そんなアイスホッケーに北海道札幌市出身の足立が出会ったのは、小学校2年生の時。先にアイスホッケーを始めた兄のリンクへの送迎に同行するうちに、自分もやってみたくなり、のめり込んだ。

 彼女が日本代表強化選手に選出されたのは2003年。当時はまだ高校2年生で、札幌市内のクラブチームに所属していた。その後、早稲田大学スポーツ科学部に進学して拠点を東京に移し、SEIBUプリンセスラビッツに移籍。チームの中心選手として活躍しながら、2007年からは日本代表に選ばれ続けている。

女子競技のなかでも指折りの激しさ女子競技のなかでも指折りの激しさ

 ただ、スマイルジャパンも少し前までは本当に"知られざる女子日本代表"という状態だった。日本代表選手が7人もいるSEIBUプリンセスラビッツにしても、日本屈指の強豪ではあるが、けっして恵まれた環境というわけではない。

「SEIBUプリンセスラビッツは、自分たちでチーム作りをしています。監督から与えられたことをやるのではなく、自分たちで考えてチームビルディングしたり、地域活動をしたり。でもそれがチーム力につながっていると思います」

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