カーリング日本選手権。LS北見が五輪代表を勝ち獲るのか、それとも... (2ページ目)

  • 竹田聡一郎●文 text&photo by Takeda Soichiro

 連覇と五輪代表の座を狙う女王・LS北見だが、「世界選手権銀メダルチーム」という肩書きで迎えた今季(2016-2017年シーズン)は、決して順調と言えるシーズンではなかった。

PACCでは3位に終わったLS北見。日本選手権では再び頂点に立てるかPACCでは3位に終わったLS北見。日本選手権では再び頂点に立てるか 7月に北海道の北見市常呂町で開催されたアドヴィックスカップでは8強止まり、続く8月のどうぎんカーリングクラシック(北海道札幌市)では4位に終わり、国内カップ戦で表彰台を逃す。9月から1カ月半かけて遠征したカナダでは、5つのボンスピル(カーリングの試合あるいは大会)に参加したが、準優勝1回という結果に終わった。ワールドカーリングツアーにも数えられる大会で、しかも世界で最もレベルが高いと言われるカナダの地ではあるが、世界2位のチームとしては、物足りない結果と言わざるを得ない。

 さらに、11月に韓国の義城で開催されたパシフィック・アジア選手権(以下、PACC)では、中国、韓国に続いて3位。2017年の世界選手権(3月/中国・北京)の出場権を逃してしまう。

 銀メダルを獲得した2016年世界選手権では、平均85%超えを記録したショット率も、PACC準決勝の中国戦では64%にとどまった。3位決定戦では、昨季はフィフスとしてチームを陰で支えてきた主将の本橋麻里を起用するなど、変化を模索し始めた印象が残った。

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