【レスリング】吉田・伊調以外で金メダル候補は育っているのか? (5ページ目)

  • 宮崎俊哉●取材・文 text by Miyazaki Toshiya  photo by AFLO

 そして20年近く、「最重量級の女王」に君臨してきた浜口京子に代わり、リオ五輪で金メダル奪取に挑むのは鈴木博恵(クリナップ)だ。2014年、ゴールデングランプリ決勝大会で優勝を果たし、ランキング2位で世界選手権を迎えた。だが、結果は7位。その後、ランキングは12位まで下がったが、現在は6位に上げてきた。今回の世界選手権でメダルを獲得すれば、リオ五輪の代表にほぼ内定するが、果たしてそこまで手が届くかどうか。

 前回のロンドン五輪では4階級中3階級で金メダルを獲得した「女子レスリング王国・ニッポン」。6階級に増えたリオ五輪では「4階級制覇」を最低目標としているが、9月に行なわれる世界選手権でその現実度が浮き彫りになってくるだろう。世界選手権では上記6階級で5位までに入った国・地域に、リオ五輪の出場権が与えられる。はたして日本のレベルはどのあたりにあるのか、1ヶ月後の世界選手権で「日本レスリングの現在地」が明らかになる。

※UWW世界ランキングは2015年7月末時点

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