全日本体操8連覇の内村航平。孤独な王者が待ち望んでいるもの
4月26日の全日本体操個人選手権男子決勝。ロンドン五輪金メダリストの内村航平は、大会8連覇を達成した。
体操界のトップを走り続ける内村航平 内村は大会前日、跳馬の大技「リ・シャオペン」に挑戦するほか、「3種目でDスコアを昨年より0・5点あげる構成に挑戦する」と話し、こう続けた。
「世界の個人総合の選手はレベルを上げてきている。現状維持だと自分の中で物足りなさを感じるし、レベルを上げて6種目をやるのが個人総合。難しいことを簡単にやるのがチャンピオンだと思う」
「リ・シャオペン」(技の難易度を示すDスコア6・2点)は種目別でも挑戦する選手が少ない。だからこそ、「個人総合の跳馬でリ・シャオペンを跳んで優勝したら、すごい達成感があると思う。絶対に成功させて、その達成感を楽しみたい」と内村は意気込んでいた。
その言葉どおり、予選でリ・シャオペンを成功させ、6種目のDスコア合計が39・0点となるハイレベルな演技構成。合計92・150点を獲得して、2位の田中佑典に2・05点の大差をつけた。
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